針槐(はりえんじゅ)

5月に花を咲かせる。今まであまり気づかなかったが、比叡平より滋賀県側の山に所々白い藤のような花が咲いている。花の形は藤によく似ているが、こちらは蔓ではなく樹木で結構背が高い。外来種でニセアカシアとも言う。木へんに鬼とういう字を持つが、どうしてだろう?樹高が高いので間近に花弁を観察することが難しいが、花は可憐で甘い香りが周囲に漂い樹木全体に沢山の白い花を咲かせる。蜜を採取している蜂の羽音が、上空から聞こえてくる。虫達の営みを育んでいるおおらかで優しい木に思える。