祇園界隈

路地
路地

祇園コーナーの北川の路地。突き当りは二階建て木造は廃屋。観光客が多い地域なので、廃屋と悟られないように工夫されているが、近くでよく観察すると屋根が抜け落ちている。元はお茶屋だったそうな。(場末の喫茶店の70代ママによる)

 このような幅員4mに満たない道路もつい最近(2012年の7月)になって特例としてようやく市条例で認められるようになった。(遅すぎる。以前は建築基準法上道路幅員は4mが原則なので建て替えの際には道路中心線より2m後退を求められた。それによって多くの風情のある路地が破壊された。)

八坂女紅場学園入口
八坂女紅場学園入口

学校法人女紅場学園(によこばがくえん)・・70代ママによる発音で、「ここらでは『によこば』っいうとりますぅ。」とおっしゃっていた。

の入口で大きな建物は祇園コーナー。その左手にかなり大きい2階建ての木造瓦葺きの寺院のような建物があるがそれがおそらく女紅場学園。

手前の地面にめり込んだような住宅が面白く、写真を撮った。その住宅の手前にちらっと軒先が写っていますが、それが上の写真でいうところの突き当たりの廃屋です。

祇園コーナー正面入口付近
祇園コーナー正面入口付近

この写真の位置は、観光客が行き交う通りから、祇園コーナーの敷地内へ50m程だろうか、スロープ状に上がりながら入ったところで、そこから見上げる上部建物の軒がはみ出してくるように迫ってきて、この建物はかなり迫力がある。かなり老朽化していて、てっぺんの装飾が施された避雷針は腐食して折れ曲がっている。落下してきたらかなり恐ろしい。建物内部を見学したかったのだが、エントランス部分しか立ち入ることはできなかった。

地面にめり込むような住宅その2
地面にめり込むような住宅その2

この住宅はかなり低い。目線の高さで普通に撮った写真なので水平部分が約1.5mの高さだ。つまり窓や玄関出入り口の庇の高さが地面から1.5mということ。実際に沈下というか、柱が埋没(シロアリや不朽によって)しているようです。もう限界に近い住宅。

古い3階建て木造
古い3階建て木造

よく見ると、三階部分の左側がかなり変だ。3階部分の実質的な部屋の幅は窓の幅+αくらいしかない。(畳の長手方向約2m程度か3m程度)見せかけのファサード。